あんへる

時をかける少女のあんへるのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.2
親の敵かってほど観た作品だけど、未だに夏になると必ず観なきゃならん強迫観念みたいな感情に襲われることを私は“時かけ現象”と密かに呼んでいる。

ちなみにこれ制作がマッドハウスなんで、助監督は監督デビュー前の伊藤智彦だったりするんすよね。

今観ても台詞のチョイスがクソほどエモいと感じるのがスゲェ。
千昭の『未来で待ってる』→真琴の『うん、すぐ行く。走っていく』とか、このシンプルな台詞の遣り取りの裏に文学的表現を詰め込む細田守の業の深さよ。
ここでもし安易に千昭がキスなんかした日にゃ全てが台無しになるだろうし、安直に少女マンガチックな胸キュンラブストーリーにしない所がニクいし深い。というかここのカット割りが個人的に好き過ぎる。


あとこれは民放各社へのクレームなんですが。
エンドロールはともかく「ガーネット」を高確率で丸々カットする地上波放送ってマジでなんなん?
CM?スポンサー?尺?次週の予告?←(゚Д゚)ハァ?
んな諸々の大人の事情など知ったことかよ。
この作品の主題歌を堂々とカットできる神経がマジで理解できん。
EDで「ガーネット」という神曲中の神曲を聴きながら余韻に浸るまでが本編であり「時かけ」だからな。
放送するならちゃんと“最後”まで放送してくれ、頼むから。
以上、クレーマーでした。
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