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拳銃魔のkazu1961のレビュー・感想・評価

拳銃魔(1949年製作の映画)
4.3
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-681 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-502

🖋またまた昨日観た『夜の人々』に続いてボニー&クライド的なクライム&愛の逃避行作品!!銃の匂いに吸い寄せられるように出逢った2人の逃避行を描くフィルム・ノワールの傑作です。脚本を書いているはミラード・カウフマンの名義を借りたダルトン・トランボなんですね。納得のストーリー展開!!

🖋そのエモーショナルさ、リズム感ある展開、隙のないプロットその全てがボニー&クライド的な作品群の中では群を抜いています。フィルム・ノワール時代に撮られた本作、破局に向かって息つく暇もなく凄いスピード感で突っ走っていきます。そしてこれらの作品群の中で異色を放つのは犯罪に積極的に関わって行くのが女性の方であるということ。いわゆるファムファタールをペギー・カミンズが体現して演じています。

🖋撮影や演出も秀逸で、車中の後方からカメラで銀行強盗を撮るシーンは映画史上初めての試みでした。オープニングの少年が拳銃を盗む際に雨に足を取られその拳銃が警官の足元に滑って行く、そんな細かな演出も最高です。霧の中でのラストのシークエンスもほんと素晴らしいです!!

😢Story:(参考:Cinema Scape)
その少年、バートは幼いころから銃に異常な執着を示した。小学生ですでに銃を手にし、10代の頃には射撃の腕前は大人顔負け。仲間内では一目置かれる存在だった。しかし、彼はどんなことがあっても決して生き物は撃たない清廉な心の持ち主でもあった。青年となったバート(ジョン・ドール)は兵士となり第二大戦に従軍し終戦とともに村に復員してきた。おりしも村はカーニヴァル。幼なじみの友人と出かけた拳銃ショウに出演していた射撃の女王アニー(ペギー・カミンズ)と腕比べをすることになった

🔸Database🔸
・邦題 :『拳銃魔』
・原題 :『Gun Crazy』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1949
・日本公開 : 1952/12/18
・上映時間 : 86分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジョセフ・H・ルイス
・脚本 : マッキンレー・カンター、ミラード・カウフマン
・原作 : マッキンレー・カンター「Gun Crazy」
・撮影 : ラッセル・ハーラン
・音楽 : ヴィクター・ヤング
・出演 : ペギー・カミンズ、ジョン・ドール

🔸Overview (参考:Wikipedia)🔸
「犯罪王ディリンジャ」のフランクとモーリスのキング兄弟が製作に当たり、ジョセフ・H・ルイスが監督したギャング活劇1949年作品。「我等の生涯の最良の年」の原作者マッキンレー・カンターの大衆小説(サタディ・イヴニングポスト誌掲載)を、カンター自身とミラード・カウフマンが共同で脚色した。撮影は「遊星よりの物体X」のラッセル・ハーラン、音楽は「ならず者」のヴィクター・ヤングの担当。主演は「ボストン物語」のペギー・カミンズと「小麦は緑」のジョン・ドールで、ベリー・クローガー、モリス・カーノフスキイ、アナベル・ショウらが助演する。
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