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噫無情 レ・ミゼラブルのkazu1961のレビュー・感想・評価

噫無情 レ・ミゼラブル(1935年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「噫無情 レ・ミゼラブル(1935年版)」
ORTitle:「Les Misérables」
▪️First Release Year : 1935
▪️JP Release Date : ※※※
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-170 再鑑賞
🕰Running Time : 109分
▪️Director : リチャード・ボレスラウスキー
▪️Writer : W・P・リップスコーム
▪️MusicD : アルフレッド・ニューマン
▪️Cast : フレデリック・マーチ 、チャールズ・ロートン、セドリック・ハードウィック、ロシェル・ハドソン、マリリン・ノウルデン、フランセス・ドレイク、フローレンス・エルドリッジ
マリウス、ジョン・ビール
▪️Review
ヴィクトル・ユゴーの有名な同名小説を映画化したものは十数本はあるかと思いますが、その中でもFilmarksにおいてパケ写真がない五作品のうちの一つ、いわゆる1935年度版はマイナー作品かもしれません。
原作には忠実ではなく、ジャン・ヴァルジャンとジャヴェールの二人の生き様と確執にフォーカスした作品で、学生の闘いなどは終盤に少し描かれる程度です。
しかしながら、『人生は与えるもので奪うものではない』と情愛を生き様とするジャン・ヴァルジャンと『法こそ正義である』を生き様とするジャヴェールの対比が素晴らしく、この二人にフォーカスしたことが本作のストーリー展開とテーマを明確なものにさせています。
ポーランド出身のロシア亡命人リチャード・ボレスラウスキーが監督し、オスカー俳友のフレデリック・マーチとチャールズ・ロートンの演技の素晴らしさも際立っています。そしてラストは秀逸、なんとも言えない切なさが心をよぎります。
109分でレミゼラブルの大枠を理解するには良い作品かも知れません。

物語は。。。
1800年。ジャン・ヴァルジャンは、パンを盗んだ罪でガレー船での重労働10年の刑を課せられます。同じ船には罪人の父と売春婦の母の間に生まれたがため、頑ななまでに法令を順守する厳格な警官ジャヴェールがいました。刑を終えたヴァルジャンは、前科者を人と認めない社会の非情さに絶望しますが、慈悲深い司教に出会ったことで人生に光明を見いだします。すっかり改心し、偽名を使って実業家として成功したヴァルジャンは、市民から請われて市長にまで就任することになります。そこへ現れたのは町の警察に赴任したジャヴェールでした。ある日、馬車の下敷きなった御者を泥まみれで助ける市長の怪力ぶりを見たジャヴェールは、彼こそガレー船にいた犯罪者だと見ぬき、市長の身辺調査を始めます。ヴァルジャンは病に倒れたファンティーヌを助け、宿屋でこき使われていた娘コゼットを救い出します。そしてジャヴェールが「ジャン・ヴァルジャンが逮捕された」というニュースを市長に伝えたとき、彼は誰にも想像できない意外な行動に出るのです。。。
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