mitakosama

上方演芸 夢月城騒動記のmitakosamaのレビュー・感想・評価

上方演芸 夢月城騒動記(1957年製作の映画)
3.5
東映YouTubeにて。ミヤコ蝶々ら上方漫才師が総登場のコメディ時代劇。
冒頭、小説家のミヤコ蝶々と編集者らしき南都雄二の掛け合いから始まる。この時代劇が小説家によって描かれたモノだというメタな構造だ。

ミヤコ蝶々が夢月城の蝶々姫。あんみつ姫的なオキャンなキャラクターだが、如何せんミヤコ蝶々だ(笑)当時37くらいだろう。ズングリムックリで嫁入り前のお姫さまを演じるにはかなり無理がある(笑)
でも一応ヒロインなので城主(夢路いとし)の決めた結婚に反対し家を飛び出す。 そこで出会った謎の浪人(南都雄二)との珍道中が描かれる。

もちろん夫婦漫才の蝶々・雄二のカップリングではあるのだろうが、この翌年に離婚するとのことで、劇中のアツアツっぷりとは別に内心はヒエヒエだったのだろうなぁ。
でも、ムカデにビビって「キャァ〜」と飛びつくお姫さまを可愛らしく演じる。ミヤコ蝶々が…。

さらに夢月城の忠臣である侍(島ひろし)とミスワカサの、これまたコンビ同士のカップリングもある。

ミヤコ蝶々のキャラのギャップは置いといて(笑)、上方のガチャガチャした喋くりと、テンポの良い展開とでとても楽しい。アクションなども、棒でアタマを叩くと「ポコン」とコミカルな音が鳴って只々可笑しい。

オチも次回作のタイトルを発表するというメタなギャグだ。斬新〜。
mitakosama

mitakosama