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大いなる幻影のkazu1961のレビュー・感想・評価

大いなる幻影(1937年製作の映画)
4.2
▪️Title :「大いなる幻影(1937)」
Original Title :「La Grande Illusion」
▪️Release Date:1949/05/21
▪️Production Country: フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-052 再鑑賞
▪️My Review
脱走映画のオリジンで、多くの作品に影響を与えました。反戦映画なのに決して悪いこと人物が登場せず、“人間自身は本来善であり、悪いのは戦争という行為そのもの”というメッセージがより伝わってきます。様々な国の多くの人間が奏でる人間讃歌の作品ですね。
物語は、第1次世界大戦、ドイツの捕虜収容所を舞台に、様々な国籍や年齢、階級の人々が繰り広げる人間模様を、自由を求め、脱走を繰り返すフランス人将校たちを中心に描いています。ドイツ軍に撃ち落とされ捕虜となったフランス飛行隊のマレシャル中尉とド・ボアルデュー大尉は脱走を繰り返し、脱出不可能とされる古城の将校捕虜収容所に送られます。そこで所長をつとめるのは、かつて2人を撃ち落としたドイツ貴族ラウフェンシュタイン大尉でした。同じ貴族階級のド・ボアルデューとラウフェンシュタインは親交を深めていきますが、マレシャルたちの新たな脱走計画は着々と進められ。。。
当時、外国語映画として初めて、アメリカのアカデミー作品賞にノミネートされるなど、公開当時から高く評価され、ジャン・ルノワール監督の名を世界に知らしめた作品でもありますね。
主演はフランスを代表する名優ジャン・ギャバン、そしてサイレント映画時代の名匠エリッヒ・フォン・シュトロハイムが収容所長を演じ圧倒的な存在感を見せています。
また本作は、『第17捕虜収容所』『大脱走』など、その後に作られた脱走を描いた捕虜収容所映画の原点として多大な影響を与えています。脱走のために掘った穴から出た砂をズボンのポケットなどからだすシーンは『大脱走』そのものですね。本作の方が単なる脱走映画ではなく、人間を軸においた反戦映画の色が濃ゆくででいますね。
名作です!!

▪️Overview
ジャン・ルノワールが第1次世界大戦下のドイツ捕虜収容所を舞台に様々な国籍や年齢、階級の人々が繰り広げる人間模様を描き、外国語映画として初めてアカデミー作品賞にノミネートされるなど世界的に高く評価された反戦映画の傑作。ジャン・ギャバンが主演をつとめ、サイレント映画時代の名匠エリッヒ・フォン・シュトロハイムがラウフェンシュタイン役で圧倒的な存在感を見せた。2018年2月から、デジタル修復版が全国順次公開。(引用:映画.com)
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