プレイボーイの富豪に近づく、私立探偵の娘。
急場を助けて一度限りのはずが、二人の仲は深まっていく。
物語は古かろうとも、映画を見終わるとオシャレという言葉が真っ先に思い浮かぶ。
冒頭のパリジャンヌや、それに合わせて流れる「魅惑のワルツ」
結末なども分かり切っているのに楽しめる。これが上質なラブロマンスというものだ。
ビリー・ワイルダーの演出にはブレがないし、30歳近く年が離れたゲーリー・クーパーとオードリー・ヘプバーンの相性は大丈夫かと不安だが、出会いの瞬間から二人にはロマンスがあるのだ。
これを情事と呼ぶ邦題は微妙だが。