映画大好きザウルスくん

ホワイトハウスの陰謀の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

ホワイトハウスの陰謀(1997年製作の映画)
3.5
敏腕刑事スナイプスは女性シークレット・サービスと協力してホワイトハウス内で起きた殺人事件の真相を暴いていく…。真面目モードのスナイプス作品の中でもかなりよく出来たサスペンスアクション映画だったと思います!この手の映画でありがちな大統領に近づくの簡単すぎる問題などはしっかり押さえてしまっていましたが、あまりサスペンス映画に慣れていない僕からすると最後の方まで犯人が誰なのか察しが付かなかったし、銃撃戦主体ではあったものの緊張感のあるアクションシーンも随所に練り込まれていたため、最後まで楽しんで鑑賞することができました🥳

『マネートレイン』(95)と本作を連続で見て思ったのは、スナイプスの格闘戦で肝となるのはキック技ではなくて肘打ちを中心とした腕系の技なのではないか?ということです。チャックやヴァンダムに代表される空手俳優にはどうしてもキック技を期待してしまう節がありますが、スナイプスには空手の他にカポエイラやハプキドーなどのバックボーンもあるので、もしかしたらそっち系統の技も融合した格闘スタイルなのかもしれません。指を伸ばして肘を直角に曲げて動かす型をよく目にするので、次作以降はそれらの動きにも注目してスナイプス作品を鑑賞していきたいと思います🙌

ちなみに本作の監督のドワイト・H・リトルさんはセガールと組んで『死の標的』(90)、ブランドン・リーと組んで『ラピッド・ファイアー』(92)、格闘ゲームの実写化である『TEKKEN -鉄拳-』(09)などを撮っているので格闘技ができる俳優がお気に入りのようですね👍

タイトルから連想してしまうかもしれませんが『ホワイトハウス・ダウン』(13)や『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)のようなホワイトハウス自体を戦場とした大味アクション映画ではありませんので、その点だけはくれぐれもご注意ください!撃ち合いの最中で目の前の銃をすぐに手に取ってバンバン撃つのではなく、警察らしく自分の銃がどれなのか一瞬判断してから握るシーンなど、大味どころか意外と細かいところまで気の利いていた作品でした(最後の最後は大味だったけども…)😌