kazu1961

怒りの葡萄のkazu1961のレビュー・感想・評価

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「怒りの葡萄」
ORTitle:「The Grapes of Wrath」
▪️First Release Year : 1939
▪️JP Release Date : 1963/01/02
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第13回アカデミー賞
監督賞 助演女優賞
▪️Appreciation Record : 2022-348 再鑑賞
🕰Running Time : 128分
▪️Director : ジョン・フォード
▪️Writer : ナナリー・ジョンソン
▪️MusicD : アルフレッド・ニューマン
▪️Cast : ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ジョン・キャラダイン、チャーリー・グレープウィン、ドリス・ボウドン、ラッセル・シンプソン
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 423/1001

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋女性は強し!!ですね。エンディングの母親の言葉におおっと、なりました。このエンディングはスタインベックの小説ほど厳しくはなく、小さいながら光明を持たせた展開で終わっていますね。

🖋本作、1930年代に製作されたアメリカ映画において、大恐慌の苦難と混乱を真正面から描いた数少ない作品のひとつ(ハリウッドではアメリカの恥部を正面から描くことはタブーとされていたようです)です。スタインベックの原作の映画化で資本主義社会の恥部、資本主義の不条理な社会に流されながら生きていく一組の家族の絆と民衆の強さを描いた作品です。恐慌から立ち直るためのニューディール政策の側に立って(まだまだ国の農民の保護は少なく最後の国営キャプに出会うくらいの確率でしたが。。。)貧農の生き様を謳っている作品でもあります。

🖋印象の如く、生きる強さを見事に表現した母を演じたジェーン・ダーウェルはアカデミー助演賞を受賞しました。またトムを演じたヘンリー・フォンダの静かさの中に正義が宿るキャラクターも本作で完成されたと言われています。

🖋ジョン・フォード監督作品にしては一切のユーモアもなく、徹底的にリアリズムを追求したシリアスな作品になっています。フォードはアカデミー監督賞を受賞しました。

🖋あと、オンボロ車を“頑張れ!!”と応援している自分がいました(笑)!

🤭物語は。。。
不況の嵐に農場を追われた貧しい一家が、カリフォルニアの楽園を目指して旅立ちました。だが様々な困難を乗り越えて辿り着いた彼らが見たものは、溢れる農民と絶望的な生活だったのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
1940年度ピュリツァー受賞、ジョン・スタインベック原作を、ナナリー・ジョンソンが脚色、「我が谷は緑なりき」のジョン・フォードが監督した社会ドラマ。撮影は「嵐ケ丘」など、主にウィリアム・ワイラーの作品を受け持つグレッグ・トーランド。音楽はアルフレッド・ニューマンが担当している。出演者は「荒野の決闘」のヘンリー・フォンダ。この映画でアカデミー女優助演賞を得たジェーン・ダーウェル、「駅馬車(1939)」のジョン・キャラダインなど。製作はダリル・F・ザナック。
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