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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-のHULのレビュー・感想・評価

2.0
ギリシアの子どもたちの生活から始まる世界に、冒頭はわくわくする。
ジャンレノ演じるガキ大将のエンゾのキャラがいい。
・横暴なことをしておきながら一応フェアを心がけてスジを通す。
・ボロ儲けしながら当然という顔をして、裏で大喜びをする。
・大金が入って散在するのかと思いきやライバルであるジャックマイヨールを探す。
・むき出しのライバル心
・ヤクザっぽい気性でありながら、他所のパスタを食べると怒る母親を怖れる
・無礼な口を利くボケ老人に怒らない
……一見ヤクザなのに自分なりのルールを持っているのがいいのだろう。

解放的な人々が楽しく見られる前半は面白いが、特に節目のない競技の繰り返しに飽きてくると、
突然赤ん坊をほしがるヒロインとか海に取りつかれている主人公の意味不明な行動で台無しとなる。
しかも劇中で描かれるエンゾの死は事実ではなく、実際はいまだに健在という無茶苦茶ぶり。
これだからフランスのおしゃれ映画はキライだ。
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