✍️2024年56本目✍️(字幕)
映画の雰囲気が好みで、みるみるうちに引き込まれていった。絶品な質感とは裏腹に オチがちょっと軟弱でぼやっとしてるのが残念ではあるが、現実と照らし合わせても 十分にゾッとできる要素があり結構楽しめた。
観終わってみたら、意味深だった表現も 結局ただの勘違いだったりと拍子抜けする部分もあるけど、ロマン・ポランスキーが醸し出す映画の佇まいが好みなので、細かい事はそこまで気にならなかった。
ただ真相が分かった上でも、何がどうマズイのか頭を整理する時間が必要なくらいだったので、陰謀として扱うにはちょっと地味かな…と思う。その反面、こういう現実って本当にありそうなので、映画としては地味になってしまっても現実のスキャンダルとして想像するとどれくらいヤバめな話なのか捉えやすくなるところはある。
「オフィサー・アンド・スパイ」も劇場でのめり込んだのが記憶に新しいロマン・ポランスキーだけど、本作も音楽といい佇まいといいロマン・ポランスキーじみてて楽しかった。
ユアン・マクレガーって翻弄される男が似合う。少ない出演だったけど、ジョン・バーンサルの存在感も良かった。
もう少しインパクトがあればなーーーーーー…