南フランスの田舎を舞台に隣接する2つの村の子供たちが繰り広げる抗争(戦争ごっこ)を軽快なタッチで描き、当時のフランス社会を風刺した名作コメディ。
なんと言っても、ちびジビュスの顔!
デジタルリマスター版のジャケがわかり易いけど、表情豊かなアントワーヌ・ランチーグが一際印象的な作品だった。
わんぱくを絵に書いたような子供たち。
子供らしいごっこ遊びと思いきや、コレがなかなか“戦争“に踏み込んでるように見えなくもない。一見無秩序と思われる子供たちが秩序をつくり緻密な作戦を練る。子ども社会と侮れない、遊びを通してしっかりひとつの社会が形成されてるのは凄い。
軽快なテーマ曲しかり、ビジュスの表情しかり、口癖の「嫌になっちゃう、来なきゃよかったよ」なんて、絶妙に気が抜けるしあまりの愛くるしさにほっこりも。
更には牧歌的な風景と子供達の天真爛漫さは自然と童心に帰り、じんわりとした感動すら覚える。
まさにフレンチ悪ガキ映画の傑作!
きっと誰もが一度は聞いたことがあるテーマ曲「わんぱくマーチ」が作品と一緒に記憶に残る作品だった。