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たたりのunkoのレビュー・感想・評価

たたり(1963年製作の映画)
3.3
たくさんの作品に影響を与えた屋敷もの。丘の上にある不自然な死亡事故が重なる曰くつき物件。
人類学者のジョン・マークウェイ博士(リチャード・ジョンソン)が霊感の強い2人の女性エレノア・ヴァンス(ジュリー・ハリス)、セオドラ(クレア・ブルーム)、直感が強いルーク・サンダーソン(ラス・タンブリン)を連れ泊まり込みで調査するが…。

まぁ調査すると言っても特に何もしません。家の中を歩き回って、たまにここ開かないなとかここ寒いねって話し合うぐらい。
今作は心理スリラーの要素が強く主人公のエレノアが狂っているのか狂っていないかが中心(家の影響を受けているかどうかもわからないが)。
エレノアの行動や言動は観ているこっちもイライラさせるほどの逃げ癖と妄執が自然に展開されており、最初は同情する生い立ちだったのが、そういえば最初からその気はあったなと思い直す。この逆転の過程はすごい。
他のキャラクターも最初は優しかったが、次第に距離を置きだす。

ホラー表現としては、家の扉が鼓動している様子や音で表現する怖さはなかなか。
オチもある意味救いがあったと思います。
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