菩薩

機械じかけのピアノのための未完成の戯曲の菩薩のレビュー・感想・評価

2.0
ナンカロウだと思ったらチェーホフなんだよう!ちぇっ!

と言いたいが為にわざわざVHSを買った様なものだが失敗であった。斜陽貴族の黄昏モノ、至極どうでもいい会話がダラダラ続き猛烈に退屈。何かを諦める事を当然の様に受け入れて生きて来た人生の空虚さとか、それすら目を逸らして来た愚かさとか、朽ちていく己の環境にすら気づけない裸の王様達の阿呆らしさとか、まぁそんなとこなんでないすか、どうでもいいです…。と言いたいとこだが、くだらん男に嫁いで行く元カノを目の前にして、遂にブチ切れたハゲが「俺は35歳なのに何も成し遂げていないのただのロクデナシだ!」と発狂しながら川に飛び込んで自殺しようとしたのに、水深が浅すぎて「……。」ってなる最終盤はかなり「俺やん…」指数が高過ぎて嫌いになり切れなかった。まぁ初恋の女性に裏切られたくらいで人生絶望してる方がだいぶダサいと思うが、なるようにしかならない人生を受け入れなきゃいけないってのは、階級関係無くなかなかしんどい作業ですね、って事で明日には観たことすら忘れていると思う。
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