東京マクラ

MIND GAME マインド・ゲームの東京マクラのレビュー・感想・評価

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)
4.8
久し振りに観賞後すぐにもう一度見直しました。1回目はあまりにもぶっ飛んだ展開と膨大な情報量、熱量に圧倒されてしまいました。2回目はキャラクターの関係性や生き方、登場人物それぞれの考え方がありそれに共感したり納得したり、映画自体のメッセージも完璧ではないと思いますが受け取れたと思います。

自分の映画の好みとして、生きることに執着する主人公よりも自身の生き方に執着しその為には死をも厭わない主人公の方が好きです。自分には真似できないであろう理想的な生き方に惹かれる、憧れるところがあります。また前者は命の大切さを語り説教臭くなってしまう作品が多いように感じます。

今作の主人公は生きることへの執着が強いのですが、しかしそれを通して映画が伝えるメッセージが主人公の価値観の押し付けではなく、舞台が大阪なので大阪風に言うと「生きてるとこんな儲けもんなことがあるで」という可能性の提示であり、自分の価値観と近く強く共感しました。またその他にも自分と外部との関わり合いや、自分らしい生き方など刺さるメッセージ多く自分にとって強く考えさせられる映画でした。

演出も内容も作画も正直かなり癖の強い作品であり間違いなく人を選ぶと思いますが一見の価値はあると思います!
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