凪のように静かで淡々と繰り返す日々。仕事場と自宅を繰り返すだけの毎日だと思っていましたが、主人公のようなマインドで生活すればこの価値観も変わるのかなと考えたりしました。自分にとって本当に必要なものをはっきりと理解している主人公をとてつもなく羨ましく思います。
映画で語られるものは、ありきたりで平凡なメッセージですが、確かに胸にくるものがあります。特に音楽の使い方が良かったです。個人的に好きな楽曲が多く使用されていたのでテンションが上がりました。
起承転結がはっきりとしておらず、あまり起伏がないのですが、決して退屈ではなくあっという間の2時間でした。これを成り立たせているのは偏に、主演である役所広司の説得力を持たせる演技力だと思います。