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火の馬の10000lyfhのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
2.5
旧ソ連の地方を舞台に、対立する 2家族の男女が愛し合い、女性の事故死後に男性は別の女性と結婚するも、夫は元カノを忘れられずその霊を招き寄せ、妻は不倫に走る悲劇。時代設定は中世頃と思うが、その時代のその地域の文化を、衣装や風習やダンスや音楽(民俗系、アカペラ宗教曲も)など、包括的に丁寧に記録。特に、1台のそり?の枠を、目隠しされた新郎新婦の首にかける結婚式は、とても印象的だ。残念ながら、ストーリーや映画技法にあまり見るべきものはなく、現在の日本人にとっては、異文化体験映画どまりな作品だろう。カメラは手持ちで、手持ちでのパンや、上空を手でカメラを回して撮ったと思われる映像が多い。広いシーンでのミドルショットの切り替えや、ジャンプカット的な映像の境目に、瞬時のパンを挟む編集がユニークだが、どちらかといえば稚拙な印象を受けた。ポスプロ面では、背景や被写体を赤く染めたり、酒場での喧嘩の後で主人公が二重に映ったり、意欲的な創意工夫の跡が見られる
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