HK

大列車強盗のHKのレビュー・感想・評価

大列車強盗(1903年製作の映画)
-
同名タイトル(邦題)の『大列車強盗』3本立てを自宅鑑賞。
物語の関連性は全くありません。
まずは本作、世界初の西部劇映画とも言われている10分程度のサイレント映画です。
原題は“The Great Train Robbery”。
ほぼ全シーンが固定カメラで引きの画面というシンプルな構成ながら、基本的な映画の構造はしっかり押さえてます。
製作はあの発明王エジソン率いるエジソン社だそうです

たった10分程ですが、強盗がまず駅を襲って下準備、列車強盗を決行して逃走、保安官が追跡隊を組織して強盗団を追い詰めて・・・といった西部劇の王道中の王道とも言える展開。
本作の60年以上後にできた名作『明日に向かって撃て!』も大筋はほぼ同じですね。

版権は切れているためYouTubeで見放題。
伴奏付き、活弁付き、後から着色したパートカラー版などいろいろあるようです。

Wikiによると同監督がこの後に製作した、登場人物全員が子どものパロディ版“The Little Train Robbery”も存在するそうで、検索すると出てきたのでついでに鑑賞しました。
子どもといってもそんなに小さくなくて小学生の高学年くらいでしょうか。
意外や強盗団のボスは女の子です。
馬はみんなポニーだし列車も動物園で走っているようなミニチュア・オープン列車。
アラン・パーカーの『ダウンタウン物語』を思い出しました。

映画史の貴重な資料ということで、今回は採点対象外。
HK

HK