AitsuT

僕のピアノコンチェルトのAitsuTのネタバレレビュー・内容・結末

僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

少年の"神童"ぶりに心のバランスを狂わせがちな大人たち(特に母親)と、子供だからこそのわがままさ、幼さがぶつかり合う所(両親を締め出したり、高名なピアノの先生の前での態度とか)は見ていて悲しく、苦しい気持ちになった。
あと高所から落ちた様に見せかけた彼が"普通"になった時の母親の落胆ぶりとか辛かったです。
そんな中、ブルーノ・ガンツ演じる祖父が暖かく、優しく見守る姿にとても癒されました。
なりたい職業の会話とか、帽子を川の向こう岸に投げることを喩えにして孫に説明する所など、祖父と孫と過ごす所はどれも心に残る素敵なシーンでした。
"普通"を演じていたのがバレる所では大好きなゴルトベルク変奏曲が使われていたのも良かった。(COLD WARを観てから好きな曲です。)☺️
AitsuT

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