菩薩

戦火の大地の菩薩のレビュー・感想・評価

戦火の大地(1943年製作の映画)
3.4
開始早々隣の兄ちゃんが靴下ヌギヌギベルトゆるゆるの完全リラックスモードに突入したので家かよと思いながら観た、シゴオワ靴下の実力を侮らない方がいい。ナチスに占領された村にパルチザン闘士が里帰り出産に戻る、と言う大筋はあるが彼女が主人公と言うわけでも無い(なんせ死ぬし)。あくまで善なる村人vs憎きドイツ兵との構図の対立が続き、非常にプロパガンダ色が強くナチの描き方が猛烈に鬼畜、女子供にこそ躊躇わず銃を向ける始末…。村中に歯向かったであろう村人の死体が吊るされている凄惨な光景、まるでクシャーンに支配された後のミッドランド状態(ベルセルクにしか見えない病発動)。村長はナチ側に与し甘い汁を吸い、また敵の大将の情夫として生きる道を選んだ女もいる、この大将の髪型が途中で美容師死んだんか?って感じで絶妙にムカつく。士気高揚映画なのだろう、最後は猛烈に胡散臭い大演説とともに終わる。顔!顔!顔!と虹の映画、なんか知らんけど半分くらいサイレント映画よろしく仰々しい音楽が付いている。
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