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龍の子太郎のmitakosamaのレビュー・感想・評価

龍の子太郎(1979年製作の映画)
3.6
見たかったんだ!コレ!レビュアーさんの紹介でGEOのネットレンタルを紹介して頂き念願の鑑賞!

79年と東映動画の長編作品としてはかなり後の方の制作になるね。ファーストガンダム放映年で、カリオストロの城もこの年の上映。
ただ、流石は老舗の東映動画!作画のレベルはピカイチ!
アニメーションとして教科書のような上手さがあるし、水墨画のような背景がなかなか凄い。

龍の子太郎はで力持ちで、動物とも話をし、時々チンコを露出する愉快な少年。ある日天狗から力を授かり更に怪力に。

龍になった母を探しに旅へ。悪い赤鬼を懲らしめ雷様へ転職させる。
更に手のつけられない黒鬼は容赦なく退治。

そして、お米を村人に分け与えるという善行にでる龍の子太郎。
この“お米の分配”がこの映画の最大の主張になる。

その後、強突く張りな鶏長者のババァに騙され稲作の手伝いをさせられ、米をまた分配。
母の手がかりを追い訪ねた巨乳のババァの山姥に迫られるという謎の演出。このシーン本当に謎。
雪女に教われるもヒロインユキに助けられ遂にお母さんの住む湖に。

お母さんは、山で働いている時にヤマメを一気食いしちゃったんで龍にさせられたんだと。食糧を独り占めしたからってことらしいが、また捕りゃいいじゃんか。何も龍にしないでも。

お母さんの命がの行動で湖を切り開き田んぼ作りへ。

やはりこの映画の倫理観は、ソビエトのアニメみたい。旧共産圏の道徳「富はみんなで分け与えましょう!」という教え。皆の為の労働の尊さを問う内容だ。チェブラーシカとかと一緒。
そう考えるとチョット左寄りなのかな?と思うが、それは邪推だとしよう。
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