【1933年キネマ旬報外国映画ベストテン 第1位】
監督、スタッフ、キャストとほとんど女性たちによってつくられた作品。
この時代に女性たちによってつくられ、そして女性同士の同性愛を描いているということ自体記念碑的な作品だと思う。
昔の同性愛を扱った映画って自殺するか、異性愛者になる展開が多かったけど、本作は厳しい話ではあるけど同性愛を否定していないのが素晴らしい。
あんな魅力的な先生がいたらそりゃ惚れちゃう。みんな大好きなのも分かる。宝塚の男役的な感じともまた違う、凜とした先生が眼福すぎた。
らせん状の階段を上手く使った撮影、アップを効果的に使った演出など技術面も非常によかった。
ドイツ映画の底力を感じた挑戦的作品。かなり気に入った。