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ザ・フライのkazu1961のレビュー・感想・評価

ザ・フライ(1986年製作の映画)
3.8
▪️Title :「ザ・フライ」
Original Title :「The Fly」
▪️Release Date:1987/01/15
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : 1986年第59回アカデミー賞 メイクアップ賞
▪️Appreciation Record :2019-296 再鑑賞
▪️My Review
究極のエグいホラーで究極のラブストーリーですね!!
クローネンバーグ監督最大のヒット作にして、
「ヴィデオドローム 」や「スキャナーズ」などでキワドイ描写を連発してきましたが、「ザ・フライ」でもエグさは健在です。それでいて泣けるホラーとも言えます。彼にしては比較的わかりやすい間口の広さもこの作品の魅力のひとつですね。
そう、衝撃的なラストに涙します。愛する人に対して何もしてあげられない彼女に対して、わずかに残った人間性を振り絞って彼は。。。。なんの余韻もなく映画はThe End。救いのないラストですが、この救いのない悲恋劇が多くの人の心を打ったのですね。
本作は1958年作「蝿男の恐怖」をリメイクした作品ですが、「物質転送の研究者が、実験中のアクシデントにより悲劇に見舞われる」という大筋はオリジナルと同様ですが、「主人公の急激な変化と苦悩」を回想形式で描いたオリジナルと異なり、本作は「徐々に変化してゆく主人公と、その周囲を取り巻く事象」を時系列に沿って追っています。
当時、レンタルビデオでは出産のシーンがグロテスクとして、妊娠者に対して鑑賞を控えるよう警告文があったんですよね。。

▪️Overview
科学者のセスは記者のベロニカに開発中の物質転送装置を公開する。生物の転送実験で失敗が続くが、やがてセスは自らの体を転送することに成功。しかもその後、彼の体には驚異的な活力が備わる。セスは、転送装置に一匹のハエが紛れ込んでいたこと、そしてそれが転送後にセスの体と遺伝子レベルで融合したことを知る。彼の肉体はみるみる変化し、ついには惨たらしい姿に……! 58年作「蝿男の恐怖」をリメイク。おぞましくも悲痛なドラマが展開する。監督はデヴィッド・クローネンバーグ。出演はジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デイヴィスなど。
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