西部開拓時代の先住民族と白人の生き様を、先住民に育てられた一人の白人の目を通して描いた西部劇。
ダスティン・ホフマンが主演、フェイ・ダナウェイ、チーフ・ダン・ジョージらが共演。
今から111年前、121歳のジャック・クラブ（ダスティン・ホフマン）は10歳の時に家族で幌馬車で平原を進んでいる時に先住民のポーニー族の襲撃を受け、姉と自分以外は家族を殺されてしまう。その後、たまたま通りかかった先住民のシャイアン族に助けられる。姉は逃亡するが、ジャックは族長（チーフ・ダン・ジョージ）の養子として育てられる。17歳の時に白人による先住民族への大虐殺がおき、白人を懲らしめるためにシャイアン族は白人に戦いを挑むが惨敗し、戦いに加わっていたジャックは白人牧師の家に引き取られる。牧師の妻ペンドレイク夫人（フェイ・ダナウェイ）に親切にしてもらい、キリスト教の信仰を学ぶが、夫人に連れられて町に出かけた際に逃げ出す。その後、ジャックは詐欺師（マーティン・バルサム）との出会い、さらには生き別れになっていた姉との再会、伝説のガンマンであるワイルド・ビル・ヒコックとの出会い、スウェーデン人との結婚、第7騎兵隊を率いるカスター将軍など様々な人々と出会いながら色々なことを学んでいく.....
白人の少年が先住民族や様々な白人と出会い、別れながら成長する過程を通して、彼の目を通して白人と先住民族を描いた西部劇です。
これまで白人視点で描かれることが多かった西部劇ですが、客観的に両者を描いていることが特色です。
言わずもがな悪役として描かれることが多かった先住民族ですが、それ以上に残虐なのは白人であり、理不尽かつ横暴な騎兵隊の悪行には怒りを覚えずにはいられない。
当時の先住民族と白人の生活や生き方を公平に描いた良作です。
「”人間”たちは平和に暮らせる安住の地を手に入れた 彼らの大地だ そこに草が育ち 風が吹き 青空が広がる限り」
2023.6 BS12で鑑賞（西部劇特盛祭り・字幕）
