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ハリーとトントのfreakishsenseのレビュー・感想・評価

ハリーとトント(1974年製作の映画)
5.0
ニューヨークに暮らしていた主人公の老人ハリーがある日、区画整理の為にアパートを追い出されてしまう。愛猫トントと一緒に自分の居場所を探して旅をするロードムービー。

これだけ聞いたら想像するのが独り身の可哀想な爺ちゃんがアパートを追い出された寂しい話なんだろうかと思うけれどハリー爺ちゃん、めっちゃ強い。笑
強制退去やひったくりの時に怒りを露わにしたりもする。旅の道中出会った人に対して決して否定せず受け入れる姿勢や自分の次なる居場所を探す信念を決して曲げない所とか人間の内なる強さがあるパワフルな爺ちゃんでした。行動力もあるし 顔力も凄い!

何より何よりこの作品で良いのが愛猫トント◎首輪をつけて一緒に旅をするなんて夢のよう*だけど餌が欲しい時だけゴロゴロ甘えて 自由気のままにしてる感じもたまらなくかわいいし、ハリー爺ちゃんに大人しく抱っこされてるけど 後ろ足でイヤイヤサイン出してるところなんかもういかにも猫らしくてたまんなかった◎

ハリー爺ちゃんは旅の道中いろんな人に話しかけまくったり、昔の恋人に会いに行ったりするのだけど出会う人々もおもしろい変人が多くて良いし、それに関わっていくシーンのひとつひとつがお気に入り◎
土地を移動する度に変わってゆく景色も素敵。

ハリー爺ちゃん役のアート・カーニーのアカデミー賞の主演男優賞の受賞はハリーとトントセット獲得◎このエピソード含め全てがなんだほっこり*
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