まさなつ

月は上りぬのまさなつのレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
3.7
シネ・ヌーヴォで開催中の「NIKKATSU WORLD SELECTION」から。

カンヌ映画祭のクラッシック部門で上映されたようです。日本の女性監督の先駆けとして、当時は男社会の中で高くは評価されていなかったようですが今になって再評価されているようです。

田中絹代さんの監督二作目。個人的にも監督作を観るのは「お吟さま」に続けて二作目。

月の光は人を恋に導く、、。

未亡人の長女、真面目な次女、元気者の三女。三女の彼の友達と次女をとくっつけようと、、、。

奈良を舞台にした三人姉妹の恋愛模様を軽妙に描いた作品で、脚本が小津さんなので雰囲気は小津調です。音楽の感じとかカット割とか似てますが、より瑞々しさとロマンチックな感じで、増村保造ほどに軽快ではないですが、両監督の中間ぐらいのテンポで、とても楽しかったです。

石原裕次郎の嫁のイメージが強い、三女を演じた北原三枝さんのチャキチャキぶりがとにかく可愛かったです^_^
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