トーキー直後の味わい深い作品。
音楽はほぼなく、劇中歌がしんみり染み渡る。


主人公シスコキッドは賞金のかけられた山賊。
派手な恋人との関係により、少し悲しげな末路を迎える。

登場人物皆好感度が低い😅。
情けないともとれるシスコキッドのクライマックスの行動。
画にもなっているシーンも多々あるが、アンチヒーロー的な匂いのはずが、、、やはりなんとも情けない男の印象が残る。


これぞクラシック映画の男優といった風貌のワーナーバクスターがシスコキッド。対するライバル役はジョンウェイン風のエドマンドロウ。２人を翻弄する悪女にドロシーバージェス。
演技はトーキー初期の臭さが残るが、なかなか見応えはあったかなあ。


ただ、、、
物語があまり好きではなかったなあ😓。

過去鑑賞。
(他サイトで、別名義でしたレビューを一部改稿しての投稿です)。

トニアを演じるドロシー・バージェスの演技が、サイレント期に流行ったであろうヴァンプ女優イメージまんまである。
明らかに冗長で、腹立たしいとさえ思えてくる間男との逢瀬は、異様に胸が空く結末へと向かう布石であり、
製作年から見て遥か未来からこの映画を観ている自分にとっては、そこで以てこの映画が救われていると感じた。
胸は空くけど、あっさりし過ぎな気もする結末はやはり時代か。
ワーナー・バクスター、最初期のオスカー俳優ながらそれほど目立っておらず、単純な西部劇として観てもそれほど面白いとは感じず。

ヘイズコードを肯定するつもりはないが、それ以前の映画はいろいろと人間の欲に忠実で、単純だな。