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決断の3時10分のkojikojiのレビュー・感想・評価

決断の3時10分(1957年製作の映画)
3.9
No.1538 西部劇100-39
2023.12.23 視聴

邦題は微妙に違う。
こちらオリジナルの邦題は「決断の3時10分」

面白い。西部劇「ハイヌーン」に通じるところがある。主人公は圧倒的に強いガンマンでもない普通のおじさん。おまけにハイヌーンと違ってゲーリー・クーパーほどかっこ良くもない。どちらかというと人相が悪い方だ。そう考えると、もしかすると、彼は主人公ではないのかも知れない。彼がユマに送ろうとする極悪人ウェイド(グレン・フォード)の方が明らかにかっこいいし、モテるだろう。だからこの映画が面白くはあるのだけれど。

 アリゾナ荒原で今日もウェイド(グレン・フォード)一味は、駅馬車を襲う。そんな彼らを目撃しても牧場主のダン(ヴァン・ヘフリン)は見て見ぬふりを決め込む。ところが、町の酒場にやってきたウェイド一味を捕まえる保安官に加勢することになる。
金に困っているダンは200ドルでウェイドを護送する仕事を請け負うことになる。
最後までいた保安官助手達は、ウェイドの子分が来ることがわかると全員が逃げ出してしまう。ウェイドの子分達が待ち受ける中、ダンは果たしてウェイドを送る列車ユマ行き3時10分に果たして乗せることができるのか。

 時間を追いながらドラマが進むラストの30分はすごく緊迫して面白い。
とても列車に乗せることはできないような絶対絶命のピンチ。
極悪人役のグレン・フォードは誰かに似てるとずっと思っていたが、最後に気がついた。古谷一行の演技に似ているのだ。魅力的な演技をする役者。光っている。
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