天豆てんまめ

戦場にかける橋の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
4.2
1957年アカデミー作品賞受賞。

この作品もまたデヴィッドリーン監督手がける壮大なスケールの傑作。舞台は第二次世界大戦中のビルマ(現ミャンマー)の日本軍捕虜収容所。所長にハリウッドで活躍していた早川雪舟(あまりに背が低かった為、ハリウッドでは身長差のある俳優同士の2ショット撮影時、背の低い俳優を踏み台に立たせることを’セッシューする’と言われていた😭)でアカデミー助演男優賞ノミネート。彼は紳士的な軍人だが、タイとビルマを結ぶ鉄道完成のため、国境のクワイ河に橋をかける命令を受け、捕虜の英国司令官アレックスギネスに命じるが国際法を糧に抵抗。対立深まる中、どうにか妥協して工事に挑む。そのうち捕虜の中には建設作業に喜びを抱く者も。でも橋の完成の中、脱走した米軍ウィリアムホールデンが橋爆発💥の命令を受け、、、ラストまで緊迫感が増していく。極限状態の中に日英米各自のプライドが描かれ、対立の根深さ、人間としてどう他者と向き合うかも問われる屈指の人間ドラマ。

デヴィッドリーン監督は「アラビアのロレンス」と共に歴史大作と人間ドラマを最高次元に融合昇華させる映画史上No.1監督と言えるかもしれない。