masososo

コーヒー&シガレッツのmasososoのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.8
雰囲気イケメンって最初は蔑称として広まったけれど、パーツが整っているよりも雰囲気がかっこいいの方がずっとかっこいいのよ。褒め言葉です。

この映画、雰囲気映画といやあそれまでなんでしょうが、その雰囲気をいやらしさ無く出せる、自然に醸せるならそれ以上のことはないでしょうに。
その上で話まで面白ければ言うことなかったけど残念ながらそれには至らなかったね。

ジム・ジャームッシュは脚本ありきでは無くて先にキャストを選ぶと言う。自分のでて欲しい人に連絡をして快諾されればそこからその人のイメージにあった脚本を作るやら、と言う話をどこかで見たような聞いたような見なかったような。

この作品のキャストってめちゃくちゃ豪華だしバラエティにも富んでいる。それぞれが役に扮すると言うよりは七割方本人として登場する。
異色のコラボを実現させたコント番組を見ているような感じ。ビル・マーレイ×ウータンクランとかイギーポップ×トム・ウェイツとかホワイトスライプスの2人のテスラコイル実験とか笑
それぞれの人物や関係性ついての予備知識があればあの取り留めのない話も実は小ネタ満載でキャスティングの妙が生きてたのではないか?と思わざるを得ない。
楽しみきれないのは鑑賞者の側の問題もあるのかも。

雰囲気だけでも僕は結構好評価。
masososo

masososo