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ONCE ダブリンの街角でのNのネタバレレビュー・内容・結末

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

心に染みる音楽と切ない大人の淡い恋の話。

ダブリンの路上でミュージシャンをする男と、男の音楽に惹かれるチェコ移民の女。
二人が自分たちの境遇を歌詞にした曲は切なくも聴いていて心地良い。

そのままの二人の関係を切り取ったドキュメンタリー映画のようで、低予算ながらもいかに自然に撮ろうと工夫されていて面白い。
女が掃除機を引きずりながらダブリンの町を歩き回るのはシュールでクスッとしてしまった。

良い歳した大人達がCDを作るために徹夜でレコーディング頑張った後に、海までドライブしてフリスビーして遊ぶ姿は青春しててとても微笑ましい。

エイモンが良いキャラしてた。
最初は変なヤツらと小馬鹿にしていたが、曲を聴いて興味を持って全力で協力してくれる姿は良かった。
最後の父親にロンドンに向かうことを告げるシーンはウルっときてしまう。

中盤辺りまで男側の一方的な片思いかと思いきや、途中で女が男に言ったチェコ語のMiluju tebeの意味を調べて切なくなる。
二人の出会いや環境がもっと違っていたらなどと、たらればだが考えてしまう。

鑑賞後、Wikipediaの制作過程を見て主演二人の関係にホッコリした。

2024 284
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