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ベルヴィル・ランデブーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)
4.0
▪️Film Diary
🖋本年鑑賞数 :2021-417 再鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋いやぁ、何とも言えない個性的なアニメ!!とんでもデフォルメされたキャラクターの描きかたなのに、魅力すら感じてしまいます。そう、脚の筋肉だけが発達して孫、ビア樽のように太った愛犬などなど。そしてカエルの食事など時折グロテスクな描写の数々など、その造形と表現の素晴らしさに目を見張ります。とてもノスタルジックでフレンチなテイスト、まったくフランスな作品ですね!!

🖋そして全編ほとんど台詞なし、キャラクターの表情と行動だけでで物語を伝えるのもとても斬新。シルヴァン・ショメ監督のこんな演出と、手書き風にこだわった作画、ニューヨークを模したベルヴィルなどの背景にも目を奪われます。

🖋さらに、三姉妹の老婆が歌うスウィングジャズや、大海原で流れるクラシックなどが凄いインパクトを残します。そしてフレッド・アステア、ジャック・タチなどへの50年代を彩るさまざまな著名人への愛に溢れたオマージュが捧げられています。

🖋クスクス笑いながらも、黙々と孫を助けるために奮闘するおばあちゃんと愛犬ブルーノの健気さや、三姉妹の老婆の愛嬌と逞しさ、子犬の時のトラウマで電車がくると吠えるブルーノ、そんな人生のほろ苦さなどが次々と伝わってくるのも素晴らしいですね!!結果、フランス映画として初めてアカデミー賞の長編アニメーション映画部門にノミネート。一度観ると病みつきになりそうなアニメですね!!

😊物語は。。。
内気で孤独な少年シャンピオンは自転車レーサーに憧れていました。やがて、成長して世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスの出場選手となるまでに至った彼は、晴れのレースの最中、謎のマフィアに誘拐されてしまいます。。。

▪️Database
🎥邦題 :『ベルヴィル・ランデブー』
原題(英題):『Les triplettes de Belleville』
🎥製作国 :フランス・ベルギー・カナダ
🎥初公開 :2002
日本公開 :2004/12/18
🎥上映時間 :80分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):シルヴァン・ショメ
脚本 :シルヴァン・ショメ
原作 :※※※
音楽 :ブノワ・シャレ
出演(声優):ミシェル・ロバン、モニカ・ヴィエガス、ジャン=クロード・ドンダ、ベアトリス・ボニファッシ、リナ・ブードロール、マリ・ルー・ゴーティエ、ミシェル・コシュトゥー

▪️Overview (映画. comより)
バンド・デシネ作家でアニメーターのシルバン・ショメによる長編初監督作品で、誘拐された孫の救出のため奔走する祖母の姿をユーモアたっぷりに描いたアニメーション映画。セリフを極力排し、ジャズをはじめとした軽快な音楽にのせてデフォルメされたキャラクターが織りなす冒険を描き、フランス映画として初めてアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けた一作。内気で孤独な孫のシャンピオンが、自転車に興味を持っていることを知ったおばあちゃん。シャンピオンは自転車選手になるため、おばあちゃんと二人三脚で特訓に励み、ついに世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」に出場するまでに成長する。ところがレースの途中に事件が起こり、シャンピオンが何者かに誘拐されてしまう。おばあちゃんは誘拐された孫を助けるため、愛犬ブルーノとともに冒険に出る。伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たちの協力と、これまでに培った人生経験や知恵やユーモアを武器に、数々の難局を潜り抜けていく。アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、主題歌賞にもノミネートされた。日本ではスタジオジブリの高畑勲らが称賛、2004年に劇場初公開された。2021年には、製作20周年を前にしたプレアニバーサリー企画としてリバイバル公開される。
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