健一

グッドフェローズの健一のレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
5.0
大統領になるよりもギャングになるのが夢だった。


劇場公開時のキャッチコピー。
超カッコよくないですか。
公開時(1990年)。ボブ(デ・ニーロの愛称)にどっぷりハマっていたので 当然ボブ目当てに観に行ったのですが、このキャッチコピーに惹かれて劇場に観に行った方も大勢いたとか。

現在『午前十時の映画祭』にてリバイバル上映されていますね!
なので私も自宅で『午後七時の映画祭』をしました。😅

劇場公開時鑑賞済。
マーティン・スコセッシ史上最高傑作!
アメリカ映画協会が発表した『ギャング映画名作ランキング』にて第2位。
(第1位はゴッドファーザー)
年末から春にかけて発表される数々の映画賞に受賞またはノミネートされ、今尚 名作と名高い作品。
とはいえ劇場公開時はその前の秋('90年10月)に公開してしまったため日本での興行成績は大惨敗に終わってしまった。😂

劇場公開時の私はまだ『ガキんちょ』だったので、この作品の素晴らしさにまだ気づけなかった。
とにかくナレーションで喋りまくる作品なので当時は字幕を追うだけで精一杯だった😅。
今になって見返すとこの素晴らしい作品を映画館で観たことに誇りを感じている。

悪の美学、男の美学、滅びの美学。
ここまでギャングを称賛してもいいのかと思ってしまうほど『ギャングの世界』を超リアルに描いている。
大金💰が欲しくなったら盗む。
気に入らない奴は殺す。
警察 裁判官など、面倒な奴は買収しとく。
欲しいものは必ず手に入れる。
反面
捕まっても決して『口を割らない』『仲間を売らない』。
仲間達の絆の固さは随一。
それこそが「グッドフェローズ」と呼ばれる ゆえん。
(ホントは「グッドフェラス」なんですけどね😅。)

栄光、挫折、裏切り、破滅。
マーティン・スコセッシがまるで神であるかのように劇中のワル達をコントロールしていく。
最後まで美化してしまうと観客がギャングに憧れてしまうので それを排除するかのようなあのラスト・・・
何から何まで素晴らしい。

役回りは少ないが存在感たっぷりのロバート・デ・ニーロ。
彼が主役といっても過言ではない程 大熱演だった若きレイ・リオッタ。
お笑い&キレ役担当のジョー・ペシ。
終始ビッチぶり全開のロレイン・ブラッコ。
重圧感たっぷりのポール・ソルヴィノ。
主要キャスト達の最高の演技にただただ酔う。
エンディングに流れる あの曲 もまた沁みるんだよなぁ〜。

30年以上経って今観ても全く色褪せない まさに名作中の名作。
是非、この機会に劇場へ足を運んでいただきたい。


劇場公開時 1990年 10月
池袋東急
💺300席
客入り 10人くらいしか居なかった😭

『う〜ん。光栄です。ありがとう。』

本作でアカデミー助演男優賞を受賞したジョー・ペシ。
授賞式でのスピーチは上記のように たったこれだけで壇上から去ってしまった 照れ屋なペシ。
「アイリッシュマン」での復活は本当に嬉しかった😭。
健一

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