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吸血鬼ドラキュラのkazu1961のレビュー・感想・評価

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「吸血鬼ドラキュラ」
Original Title :「Horror of Doracula」
▪️First Release Year:1958
▪️JP Release Date :1958/08/05
▪️Production Country: イギリス
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-527 再鑑賞
🕰Running Time:82分
▪️My Review
クリストファー・リー=ドラキュラを決定づけた作品ですね!!
ブラム・ストーカーの有名な小説をイギリスのハマー・プロが『フランケンシュタインの逆襲』に続いて製作した怪奇映画の金字塔的名作です。
1885年、英国青年ジョナサン・ハーカーはカルバチア山中のドラキュラ伯爵(クリストファー・リー)の城を訪れ、吸血鬼の犠牲となってしまいました。次に伯爵はハーカーの新妻と姉を狙って英国へ現れ、悪魔学に精通したヴァン・ヘルシング教授(ピーター・カッシング)がこれに立ち向かいます。
テレンス・フィッシャー監督の演出は、当時としてはかなりショッキングかつ残酷な描写の連続で世界中を驚嘆させました。色彩を相当に意識した映像美、ジャック・アッシャーの活気あふれる撮影、ジェームズ・バーナードの派手でどぎつい音楽、美術も素晴らしく、そして二人の個性的な俳優、口の周りを血まみれにするドラキュラ役のC・リーとP・カッシングは本作でスターの仲間入りを果たし、以後数々のホラー映画で怪演し、今や伝説的名優として名をはせています。
ドラキュラの野獣のような目と牙、杭が突き立てられる女吸血鬼の心臓から湧き出す血など、ハマー・プロの肉体的な面から恐怖心を煽るやり方、歴史的なホラーの転換点として、またハマー・プロのトレードマークとして認識されることになりました。

参考)“ホラーの名門ハマー・フィルム”
イギリスの映画製作会社ハマー・フィルム・プロダクションは1955年、SFホラー映画『原子人間』を世界的にヒットさせました。次にハマーは配給会社からの要請で、1931年にアメリカのユニバーサル映画が制作して大ヒットした古典派ホラー映画の名作『フランケンシュタイン』のカラーフィルムによるリメイク的作品として『フランケンシュタインの逆襲』を企画し大ヒットさせます。ハマーは続いてユニバーサルホラーの第一作であった『魔人ドラキュラ』のリメイクとして、前作のフィッシャー、カッシング、リーの新ホラー黄金トリオを再収集し『吸血鬼ドラキュラ』に取り掛かりこれも大ヒット。以降、ハマーはフランケンシュタインとドラキュラをシリーズ化して軸とし、ミイラ、狼男、ゴーゴン、オペラ座の怪人、ブードゥー・ゾンビ等古典的なテーマのホラー作品を次々手がけた他、SFやファンタジー、サスペンス、ミステリー等の分野で作品を多く送り出しました。

▪️Overview
無声映画時代以来、何度も映画化されている吸血鬼伝説にもとづく、英国怪奇作家ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」の、十数年ぶりの、初の英国スタッフによる映画化。監督は「フランケンシュタインの逆襲」のテレンス・フィッシャー。脚本ジミー・サングスター、撮影ジャック・アシャー、音楽ジェームズ・バーナードも総て「フランケンシュタインの逆襲」と同じスタッフである。出演者は、前作で顔を合せたピーター・カッシング、クリストファー・リー、ヴァレリー・ゴーントをはじめ、新登場のメリッサ・ストライブリング、キャロル・マーシュ等。戦前以来我国には、同一原作によるトッド・ブラウニング監督の「魔人ドラキュラ」、ロバート・シオドマク監督の「夜の悪魔」が上映されている。製作アンソニー・ハインズ。(引用:映画. com)
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