ちろる

ヘラクレスのちろるのレビュー・感想・評価

ヘラクレス(1997年製作の映画)
3.7
他のディズニーアニメーションに埋もれて目立たない印象の1997年作の長編ですが、今ルッソ兄弟によってこれの実写化の企画が進んでいるそう♪
初鑑賞ですが、内容としてはなかなか傑作。
ギリシャ神話をユーモラスにアメリカらしくアレンジして、遊んで、非常にポップで観やすい!
音楽も何故かゴスペル調で、ノリノリ♪
アニメーションもなんかアメコミぽくって、ギリシャ神話の正統派なものというわけではなくあくまでもパロディなのでそこんとこシクヨロ的に突っ走ってるところがこの作品の良さなのではないでしょうか。
一般的には結構人気の高いハデスが本作では完全なる悪役、めっちゃキレやすいめんどくさい存在なんだけどなんか憎めない。
ヘラクレスを巧みに操る妖艶なメグは、他のディズニープリンセスとは一味も二味も違う複雑な女性像なのでそういうシンプルではないキャラクター設定はどちらかというと大人の方が楽しめるのかもしれません。

ちなみに監督は1992年の「アラジン」や1989年の「リトルマーメイド」と同じロン・クレメンツ&ジョン・マスカー。
まさしくディズニー専門といっていいベテランなので、適度なディズニーらしい遊び心もお手のものだったのでしょう。

吹き替え版はナレーション森繁久彌さん、ヘラクレス松岡昌宏さん、そしてメグは工藤静香さんという組み合わせでなんか当時は不評だったそう。
歌がいいので、オリジナル版お勧めではありますが、吹き替えでも少し観たら悪くなかった気がします・・・
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