オーウェン

ヤング・ブラッドのオーウェンのレビュー・感想・評価

ヤング・ブラッド(2001年製作の映画)
1.0
これまで三銃士は色々観てきたが、その中でも格別につまらない作品。
何故こうなるのかよく分からないつくり。その辺をじっくり説明したい(笑)

まずはダルタニアンが主役だということだ。
その意味で三銃士や近衛銃士隊が酔いつぶれる毎日ということ。
しかし一体誰が堕落した三銃士を観たいと思うのか。
後半ダルタニアンによって生気を取り戻すのはお決まりだが、一切活躍の場が与えられていない。

そして話も妙に分かりづらくごちゃごちゃしている。
女王の護衛という余計な任務は、カトリーヌ・ドヌーブを配役したから見せ場が必要だっただけだろう。

そして一番問題なのは三銃士のチャンバラの世界に、香港式のワイヤーアクションを持ち込んだことだ。
西洋と東洋で交わることなどあってはならない。
「マトリックス」はあくまでもカンフーを主体にしたから見事にはまったのだ。
そこらへんを製作側は勘違いしている。

おまけに暗がりのシーンばかりでワイヤーアクションを使い、ダルタニアンは背中を見せるときだけ異様に強い(笑)
スタントの存在を否定はしないが、こうもあからさまに見せられると冷めるのは当然。

三銃士の世界の勇気とロマンを感じる冒険譚は、無残にも打ち砕かれた。
まあこんな長ったらしい説明よりも観ないのが吉です(笑)
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