カレン

浮き雲のカレンのレビュー・感想・評価

浮き雲(1996年製作の映画)
3.8
初アキ·カウリスマキ
フィンランドでは有名な監督らしい。
カウリスマキ三部作があるらしい。
そのうちのひとつ
「浮き雲」
難しかった
いや、内容はわかるのだけども
解釈のしかたが難しいのだ。


▪▪▪不況のどん底にあえぐ
当時のフィンランド

慎ましやかな生活をおくる
夫ラウリと妻イロナ

夫がローンでソニーのカラーテレビを買ってきた
=他にもローンがあるのに
とイロナ
=大丈夫だよとラウリ

どこにでもあるような
夫婦の会話

大丈夫じゃなかった!
二人して失業の沼に

そこからは
頑張れども、事は悪い方向に転がっていく

それでも
二人は喧嘩をするでもなく

ただ淡々と日々を送る

時折見せるお互いの優しさ

身も心も疲れきった妻に
夫はただ黙って
コーヒーを差し出す

会話は少なく
表情も乏しく
しかし、しっかりと
気持ちは伝わってくる。

ヘルシンキのアパートで
営まれる
ごく普通の
庶民の夫婦の物語

これから先も
苦しいことはあるかもしれない。でも、この夫婦ならなんとか乗りきっていけるんだろうなと私は思ったのでした。
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