ちろる

緑の光線のちろるのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
3.9
海辺で老婦人たちが話す「緑の光線」のエピソードを盗み聞きした。
水平線に太陽が沈む時、スペクトルの中で最も強い薄い青や緑の光が最後まで残り、それが緑の光線と呼ばれる。
緑の光線を見ると、他人の心がわかるという。

ヴァカンスでロマンスを強く求めるヒロインのデルフィーヌ。
でもこの子、個人的に友達にいたらめんどくさくてちょい苦手な拗らせタイプ。

友人にギリシャ旅行を約束してた友人に断られて落ち込んで、友達が慰めながら色々提案してくれるも、暑い日差しのとこがいいとか、田舎はやだとかそもそも1人がやだとか団体旅行はもっとやだとか結構めんどくさい。

理想のヴァカンスが彼女にはあって、そのヴァカンスの中でいい出会いが欲しいし、でもナンパな男はいやだ・・・

自覚しないまま王子様を待っている。
星占い通りのデルフィーヌ。

ようやく行くことにした友人フランソワーズの恋人と家族とのシェルヴールでのヴァカンスは、肉が魚が食べられないとか、ブランコとかヨットは吐き気がするとか煩い。

挙句の果てに、独 独り身バレたくないから元カレを今彼だと言い張ったり、パリにはBFがたくさんと嘯いたり、何ならいきなり泣き出したりするので、だんだん見ていて面白くなってきます。

ようやく、決めた一人旅。
同じくスウェーデン人の1人旅の子と仲良くなれたまでは良かったが、やっぱりお高くとまって、つまんなそうにしてしまい逃走。

「男を信じないの。みんな体目当てだし、バカばっかり。」って、こういうこという女の子は地雷です。

暗示的にデルフィーヌのところにトランプが現れる。 
まず現れたのは、
♠️のクイーンのカード。トランプ占いの意味は気まぐれでわがままな女

そして独り旅ののちに見つけなのは
🖤のジャックのカード。意味は情熱を秘めた青年
それが意味するものは・・・?
スピリチュアル的というか神秘的な要素を入れ込んで、少しフワッとした印象のお話で、ここは好き嫌い分かれる感じはするけれど、わたしは好きなタイプでした。
ちろる

ちろる