Automne

やくざの墓場 くちなしの花のAutomneのレビュー・感想・評価

3.7
深作欣二×渡哲也の"墓場"シリーズ第2弾。
どうも渡哲也の演じる役どころが好きになれない。それは時代の要請としてのヒーロー像の変化があるだろう。文学からは20年ほどのラグがあるが、三島由紀夫が死に、石原慎太郎の太陽の季節的な人間が“男らしい"とちやほやされた時代である。

「仁義なき〜」シリーズの菅原文太の格好良さというのは、現代に見られないような筋の通し方やまっすぐで寡黙なヤクザの力強さであったのに対して、ヤクザ映画から警察ものとして野蛮な捜査とチンピラ紛いのムーブで力づくで何かをやろうとする渡哲也の違い。謎に女侍らせてたり、ヤク中だったり、筋はまったく通さないし盗聴や理不尽な暴力は当たり前という主役。これは推せません。

『くちなしの花』はよくお世話になってる純喫茶兼スナックのところの常連さん(70代)がカラオケで歌ってたのを思い出した。孫世代とカラオケするの楽しいらしいのでまた遊びに行きます✌️
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