JTKの映画メモ

フィツカラルドのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

フィツカラルド(1982年製作の映画)
4.6
2度目の鑑賞だが、クラウディア・カルディナーレが出とることも忘れとったもんで、初鑑賞みたいなもんだ。

大感動。
ヘルツォークの絵力とキンスキーの顔力が相まって凄まじい熱量。
黒澤明と三船敏郎の関係のごとく、ヘルツォーク作品にクラウス・キンスキーが出ると強靭な引力を獲得する。

夢を乗せた船は川を上りアマゾン奥地へ。土人との邂逅は畏れから友情へと変わり船は"山を越える"。

そして、圧巻のラスト。
船上のオペラのシーンは理屈抜きで感動の波が押し寄せる。

ヘルツォーク監督、今ではアメリカで映画撮っとるけど、2本見た限りでは、流石ヘルツォーク。一筋縄ではいかない妙な娯楽作でなかなか楽しめた。