浅野公喜

プロフェシー/恐怖の予言の浅野公喜のレビュー・感想・評価

プロフェシー/恐怖の予言(1979年製作の映画)
3.8
公害の影響で凶暴化したクマが襲ってくるジョン・フランケンハイマー監督による社会派パニック物。「ロッキー」シリーズのエイドリアンで知られるタリア・シャイアも出演。

評価は低いものの個人的には当たり。今作を気に入っているらしいスティーブン・キングの作品でもお馴染み、メイン州の森林が舞台なわけですが前菜的に原住民vs工場の人間の斧と電動ノコギリのスリリングな対決や凶暴アライグマを描き、その後メインとなるケロイド風のクマ(とその子供)が大暴れ。シーンによってはかなりチープですがそのビジュアルと唸り声は迫力満点で、特に子供の鳴き声は「バスケット・ケース」風で印象に残ります。

そして寝袋ごと吹っ飛ばされたりワンカット風に顔をぐちゃぐちゃにされたり首を切断されたりと景気よく歯切れよく人が犠牲になる様はパニック物としては平均点以上で、フランケンハイマー監督作品としてはエンディング含めB級テイスト濃厚で他作品と比べると評価が落ちるのもそれはそれで納得ですが最初から最後まであっという間に観れました。
浅野公喜

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