嵐で泊まらせてもらった屋敷がやばい一家の屋敷だったっていう『悪魔のいけにえ』系ジャンルの先祖的な映画だけど、フォーマットの確立されきってなさと昔のプログラムピクチャーならではの雑多感と大らか感で、なんか最近の『X』とかのような、ジャンルの「外し」「解体」「脱構築」をやってるかのように見えてしまう。しかもジェームズホエールがかなりあからさまに、気づく人は気づくようにというか、気づいてください感じ取ってください考察してくださいと言わんばかりに、魂の訴えのごとく同性愛匂わせを表現に忍ばせてて、そのへんもジャンル応用編的映画に見えてしまう。変な古典。71分のB級プログラムなのにこんなに散らかってるのも珍しい。