殺した死体に「デュラン」という名が書かれた名刺を置く連続殺人犯を追う探偵(刑事?)を描いたミステリー、語り口がスローなため何度か睡魔に襲われたけれど犯人に意外性があってなかなか楽しめたし探偵の恋人がある手掛かりから犯人に気づくショットなど随所に工夫を凝らした演出があってなかなか楽しめた。
犯人が隠れているとされる館で暮らす個性的なキャラクターたちと主人公たちによる軽妙なやりとりは面白いけれど、登場人物の半分が話に関わらないのでミステリーとしての面白さに今一つ欠ける。特に屋敷に住むあのお節介なおばさんは巧く使えば作品にコミカルな緩和をもたらすのに出たらすぐ使い捨てって勿体ない。あとヒロインが結構ウザい。
あれだけ犯人は誰かを引っ張っておいてあっさりと処理されるラストに拍子抜け。