1994年公開のファンタジー・コメディ(名作『ショーシャンクの空に』も同年公開)。
本作のテーマは、
The Future is Now(未来は今にある)
この一節は、本作舞台のハッドサッカー社の採用広告のキャッチコピーであり、マンハッタンにある同社高層ビルにも表示されている。恐らく同社のCI(コーポレートアイデンティティ)のようなものだろう。
原題は"The Hudsucker Proxy"。意味は「ハッドサッカー社長の代理」というような感じか。この原題は芸がない。よくぞ、この邦題にしたと思う。日本の配給会社のファインプレーではないか!
ストーリーや設定は、とてもよい。映像表現もよい(主人公が新聞の採用広告に気づくまで/〇〇〇〇〇が売れ始めるきっかけ等)。あと役者陣もはまっている。
ただ、みなさんのスコアが示しているように、いまひとつ映画としての魅力が弱く細部も惜しい。脚本の要所が甘いのだ。
仮にいま、本作を原案としてリメイクすれば、名作が生まれるような気がする。それほど、時代を超えた魅力あふれる世界観をもった作品だと思う。
なお、本作なぜか配信サービスには上がっていない。