この時代の日本にリック・ベイカーがいれば…いや、いたとしても当時の特殊メイク技術ではそんなにいいモノはできなかったかもしれんけど、それでもアレよりは数段クオリティの高いやつを作れたんじゃなかろうか。
大きな不満点と言えばそれぐらいで、あとはもうとにかくデタラメな楽しさに溢れていて個人的にはシリーズベストの作品。なんの根回しもせずにキングコングを日本に持ち込もうとして差し押さえられる多胡部長とか、専門分野が何なのか不明なうえに何ひとつマトモなコメントをしない平田昭彦の学者とか、謎の安心感漂う田崎潤の指揮官とか全て愛おしい。
今年度の「午前10時の映画祭」ラインナップに何故本作を入れなかったのか(今回の東宝特撮映画枠は同じ高島忠夫・藤木悠コンビの「海底軍艦」)⁉