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オルフェのkazu1961のレビュー・感想・評価

オルフェ(1950年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-040 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-516

🖋これはもう、ジャン・コクトーならではの独自の芸術!!独自の映像詩!!とても前衛的で幻想的、もう映像を観てるだけでも堪能できるそんな大人のお伽噺です、

🖋本作、ギリシア神話のオルフェウス伝説を、1950年当時のパリに置き換えて映画化した作品で、詩人オルフェ(ジャン・マレー)の前に突然現れた美しい死の女王(マリア・カサレス)に恋をして、やがて生と死の世界を往来するようになる。。。死の女王を取り巻く世界観、鏡の通り抜け(生と死の世界の通路)、逆回し、死者が立ち上がるシーンなどトリック撮影がふんだんに使われて、生と死のありようが見事に芸術的に描かれています。なので映像を観ているだけで堪能できるそんな作品です。

🖋そして主役の2人、コクトー映画の常連のジャン・マレーの起伏に富んだ演技はやはり素晴らしいですが、それ以上に死の女王を演じたこの世にはない美しさのマリア・カサレスの強さと儚さが共存した演技が凄く印象的でした。

🖋エンディングも個人的には腹落ちする素敵なエンディングでした。

😌Story:(参考: UNIFRANCE)
ギリシャ神話のオルフェウス伝説を詩人ジャン・コクトーが現代に蘇らせた不朽の名作。パリ左岸の『詩人カフェ』で詩作に耽るオルフェの前に突如、美しい『死の国の王女』が現れる。王女に心奪われたオルフェは、妻を忘れ、生と死の世界を往来するようになる。しかし、2人の愛の先行きを案じた王女はオルフェを妻のもとへと送り返し…。

🔸Database🔸
・邦題 :『オルフェ(1950)』
・原題 :『Orphee』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1950
・日本公開 : 1951/04/17
・上映時間 : 95分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャン・コクトー
・脚本 : ジャン・コクトー
・原作 : ※※※
・撮影 : ニコラ・エイエ
・音楽 : ジョルジュ・オーリック
・出演 : ジャン・マレー、マリア・カザレス、フランソワ・ペリエ、マリー・デア、アンリ・クレミュ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ギリシャ神話のオルフォイス伝説から「恐るべき親達」のジャン・コクトーがシナリオを創造(コクトーには戯曲『オルフェ』もある)、自ら監督に当った一九五〇年度ヴェニス映画祭監督賞受賞作品。撮影は「密告(1943)」のニコラ・エイエ、音楽は「恐るべき親達」のジョルジュ・オーリックで装置はジャン・ドーボンヌ。最初装置を担当する予定で物故したクリスチアン・ベラアルに作品はデディケイトされている。主演は「恐るべき親達」のジャン・マレー「パルムの僧院」のマリア・カザレス「悪魔が夜来る」のマリー・デア「バラ色の人生」のフランソワ・ペリエ。以下、エドゥアール・デルミ、ロジェ・ブラン、アンリ・クレミエ、ジュリエット・グレコらが助演する。
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