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霊魂の不滅のAOIのレビュー・感想・評価

霊魂の不滅(1920年製作の映画)
4.0
無声映画。
無声時代からの北欧出身の世界的な巨匠ヴィクトル・シェストレム監督。
鳥飼りょうさんの伴奏付きで見させてもらいました。
いやー、音楽の力ってスゴイなって感じました。
重要な場面以外は字幕が出ないので、役者の表情、動き、そしてピアノの伴奏が心情を読み解く鍵となる。
これは無声映画でしか味わえませんね。

本作は二重露光が多様されています。
当時は現像段階での二重露光ができなかったので、一度撮影したフィルムを巻き戻して再び露光させる方法でした。
めちゃくちゃスゴイですよね。
別に映画史上初ではないですが、公開当時は画期的な撮影方法でした。

印象的なのは、夫が斧で妻子を襲う場面です。
これはグリフィスの『散りゆく花』(1919)に影響された場面であり、後にキューブリックが『シャイニング』で同じことをしています。
この連鎖こそが“映画”の面白いところですね。


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『霊魂の不滅』(1920年) 【ネタバレなし映画紹介】
https://movie.moo.jp/2024/03/27/%e3%80%8e%e9%9c%8a%e9%ad%82%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%bb%85%e3%80%8f1920%e5%b9%b4%e3%80%80%e3%80%90%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%aa%e3%81%97%e6%98%a0%e7%94%bb%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e3%80%91/
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