午後

きみに読む物語の午後のネタバレレビュー・内容・結末

きみに読む物語(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

車の来ない夜の道路で寝っ転がって信号が移り変わるのをじっと見ているシーンとか、少し波が荒い海辺ではしゃぎながら前世の話をするところとか、2人が楽しそうで良かった。そして何より、2人はびっくりするほどたくさんのキスをしていた。ノアのお父さんがとってもチャーミング。夜に朝食を食べてもいいだろうって言ってくれるところや、アリーから絵をもらった時にすぐに「あそこに飾ろう」と思いつくところに、人柄の良さを感じた。息子の吃音が良くなるように詩の朗読を始めさせて、自分はテニスンが好きだけど息子がホイットマンを気に入ったらそれはそれで認めるのも格好良い。お父さんがアリーにノアの小さな頃のことをバラして、それに狼狽するノアと、母親に手紙が隠されていたことを知らされたアリーが、まったく同じ表情で、まったく同じ台詞を言っていた。
大まかな筋書きは、身分違いの恋の波乱を描いたかなり古典的なストーリーだけど、ラストシーンの、2人が両の手を握り合ってそのまま眠るように息を引き取るシーンに、愛の完成を見たように思った。
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