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イゴールの約束のkazu1961のレビュー・感想・評価

イゴールの約束(1996年製作の映画)
4.0
▪️Film Diary————————————————-
🖋本年鑑賞数 :2021-445 再鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋とても素晴らしいエンディングだと思います。主人公のイゴール少年が全てを話した時、大人への階段を一歩登った時、そこから先は希望のある人生なのか?不安な人生なのか?すごく余韻を残すラストはさすがです。

🖋本作、主人公のイゴール少年が、不法就労者からの搾取であくどく儲ける父親への恭順から自立、そして不幸にも事故とその隠蔽で亡くなった黒人の不法就労者との約束で、その妻子を守り抜こうとするその健気な姿を淡々とリアリティを持って描いている作品です。

🖋ドキュメンタリー出身のダルデンヌ兄弟監督が、数々の映画賞を受賞し世界にその名を響かせたのが本作のです。ダルデンヌ兄弟監督ならではのドキュメンタリータッチなリアリティと、一切の音楽の無い出演陣の表情や演技だけでその全てを伝えていくリアリティがほんとうに素晴らしい作品です。ベルギーを舞台に、通り過ぎてゆく人生に戸惑う15歳の少年の心うつ真実の瞬間をとらえた良作です。

🖋ベルギーでもクローズアップされる外国人による不法就労問題にも鋭くメスを入れた作品にもなっています。

🙂物語は。。。
外国人不法就労者の売買をする父を助けながら、15歳のイゴールは自動車修理工場で働いていました。そんなある日、労働者の一人アミドゥが事故を起こします。父は警察に不法労働が知られるのを恐れて、アミドゥを病院へ連れて行きませんでした。そのため、アミドゥはイゴールに妻と子供のことを頼んで亡くなってしまいます。父はイゴールに手伝わせて死体を埋め、アミドゥの妻アシタに嘘をつきましたが。。。

▪️Database————————————————-
🎥邦題 :『イゴールの約束』
原題(英題):『La Promesse』
🎥製作国 : ベルギー、フランス、ルクセンブルク、チュニジア
🎥初公開 :1996
日本公開 :1997/05/17
🎥上映時間 :93分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):リュック・ダルデンヌ、 ジャン=ピエール・ダルデンヌ
脚本 :ジャン=ピエール・ダルデンヌ、 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、 クロード・ワリンゴ
原作 :※※※
音楽 :ジャン=マリー・ビリー
出演(声優):ジェレミー・レニエ、オリビエ・グルメ、アシタ・ウエドラオゴ、フレデリック・ボドソン

▪️Overview (映画. comより)———————
父に盲従していた下層階級の少年が精神的に自立していく姿を、不法移民問題をからめて描いたドラマ。監督はベルギーのドキュメンタリー畑出身のルックとジャン=ピエールのダルデンヌ兄弟で、本作が長編第3作目。主演は新人のジェレミー・レニエ。共演は「八日目」のオリヴィエ・グルメほか。カンヌ映画祭「ある視点」部門で注目され、パリで小規模公開ながらロングランを記録。
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