興行的にも大ゴケした作品だが、観て納得した。
ストーリーは使い古された筆下ろし物で今ひとつ。
撮影時22歳と言う美しさマックスのはずのデミがまったく奇麗に撮れていない。撮影も演出もデミの美しさを捕らえられなければ意味が無い。
当時の流行の衣装やメイクが裏目に出たのだろうが、着せ替え人形にしてしまった監督の責任だろう。
そして最悪なのが主人公のキャラと演じるマシュー・ブロデリックのそっくりさんジョン・クライヤー。もう生理的にダメ。
「気の弱い青年」を表現したかったのだろうがオドオドしたストーカーにしか見えない。はにかんだ笑顔のつもりなのだが、上目遣いの卑屈な笑いになっているのもキツイ。
などとキツイことを書いたが、ジョンは良い役者で歳をとってからは魅力的な演技や役をこなしている。
マシューに似ているのはジョン自身も意識していて、TVショーの中でも冗談として使っていたようだ。
で、今作だが実は1981年に主演にマシューとサリー・フィールドで映画化の予定が監督降板で頓挫。その後今作のジョンとエレン・パーキンでキャスティングしたが、エレンが降りてデミになったそうだ。
81年にマシューとサリーで撮っていればもっとヒットしたかも・・・・・・・
今ひとつ観所は無いのだが、多分本人が歌っている(と信じたいがもしかしたら吹き替え?)デミの歌唱シーンはレア。