うにたべたい

プランゼットのうにたべたいのレビュー・感想・評価

プランゼット(2010年製作の映画)
3.9
なぜこんなに評価が低いのかプランゼット。
結構面白いぞプランゼット。

"惑星大怪獣ネガドン"の粟津順・監督脚本のフルCG映画。
自主制作的な側面が強い"ネガドン"とは違い、主役の宮野真守を始め、石原 夏織、屋良優作など、有名キャストを起用していて、ある程度商業色が強い作品でした。
"ネガドン"では昭和の雰囲気を漂わせていて、主役もおじいちゃん、尺も30分程度と短かったですが、本作は生活レベルは現代に近くなってSF的な要素が強くなり、主役も今どきの少年が据えられています。
長さも1時間ほどとなっていて、1本の映画作品として楽しめるものになっています。

宇宙から謎の生命体の襲撃に逢い、地球上の都市部はほぼ壊滅状態に陥ります。
軍人だった父を殺された主人公は軍に入隊するのですが、富士基地の地下で毎日訓練だけこなして生活をします。
そんな折、主人公の所属するチームは上官より、富士のエネルギーをフルに使用した最後の秘密作戦・プランゼットの実行を命じられる、というストーリーです。

相変わらず映像もストーリー展開も暗い、鬱々とした雰囲気の作品です。
また、キャラクターが昔のPS2のADVゲーのようにくねくねしているのが気になりました。
気にしなければ気にならないですが、気にし始めるともう止まらないので、注意が必要です。
それ以外はだいたい満足です。
ストーリーはしっかりしていて、シンプルに面白かった。
あと同僚の方言+タンクトップの女の子が(オッパイおっきくて)可愛かったです。
こんな同僚がいたら命も張れちゃいますね。
あと上官も無駄にエロいです。
あんな荒廃した世界観であんなエロい上官けしからん。いいぞもっとやれ。

ラストは逆シャアっぽいです。
ネガドンもですが、怪獣デザインだけはなんどかならなかったのでしょうか。
本作の敵はFOSと呼ばれる宇宙に浮かぶ巨大な要塞なのですが、もう少し生命体らしさを出して欲しかったです。
CG特撮映画を謳っているようですが、特撮映画らしさは感じなかったです。
そういう意味では、前作の方が方向性が定まっていたかなと思いました。

ラストはご都合主義で終わりますが、そこは私的にはプラスでした。
人によっては納得できない可能性があると思います。
なお、本作は"ネガドン"と時系列的に続編となります。
ラスト近くで"ネガドン"のキーマンが登場するのですが、声優が変更になっているのが残念です。
新しい声優がダメというわけではなく、こういったところで商業臭が感じられるんですよね。